プランナー:山本

世界樹の迷宮にストーリーモードを入れるにあたって その2

冒険者の皆様、こんばんは!

新・世界樹の迷宮のイベント実装を担当したプランナーの山本です。
前回書き切れなかった、新世界樹におけるイベントのお話を引き続きさせて頂きたく思います。
イベントとは何ぞや、という方は前回私が書いた
の記事を読んで頂けると、ある程度はわかるのではないかなと思います。

前回はキャラクターの登場するイベントシーンでのお話をしましたが、
そういった方面だけでなくダンジョン内でのイベントにも当然手を入れました。

具体的に何を行ったのかと言いますと、
樹海の中でのイベントでカメラの移動を使ったイベントの増量です。
FOEに出会った時にそのFOEにカメラをズームさせたり、視点を変えるなりをして、
より明確にイベントの意図が伝わるように、かつ派手になるようにしました。

↓の画像だと奥の方に何となく鹿がいるのが見えるでしょうか。
deer_001.jpg


それがぐぐっとカメラを寄せると、この通り!
deer_002.jpg


こういったイベントが今回はいっぱいあるのです!
deer_003.jpg


この画像だけじゃわからない! そんな人のためにこんな動画が!

他にも書き切れないというか、思い出し切れないほど沢山のことをやっています。
シノビに生まれたかったと、開発中はずっと思っていました!
と前回含めて、ここまで書かせて頂きましたが、実のところ開発初期はすごく不安でした。
先にも書きましたが、世界樹の迷宮というゲームは、私自身も含めたプレイヤーの想像力で
成り立っているものだと少なからず思っていたからです。
ですので、そこにストーリーモードのイベントをきちんと実装するまでは、
大丈夫かな大丈夫かなと悶々とすることが多々ありました。
もともと世界樹の迷宮の元祖である作品のリメイク部分を作っていた緊張もありましたし、
なかなか気持ちは落ち着きませんでした。

ですが、渡されたシナリオを基にイベントを組み上げていくと、私が言うのもなんですが、
不思議なことに世界樹らしいゲームイベントが出来あがっていました。
それも今までの世界樹の雰囲気を持っているだけではなく、
フレドリカ、サイモン、アーサー、ラクーナ、そしてプレイヤーの分身である主人公が
エトリアという舞台で冒険する光景は新しい魅力に満ち溢れており、
タイトルについている通り、新・世界樹の迷宮と呼べるものに仕上がったと思います。

ですので、今までのシリーズをプレイしてくださった皆様も
今作初めてやってみようと思ってくださる皆様も是非手にとって
それを楽しんで頂けると幸いです。

イザユケ、ボウケンシャー!の精神でエトリアを訪れる皆様のことをお待ちしています!

世界樹の迷宮にストーリーモードを入れるにあたって その1

冒険者の皆様、こんばんは!

新・世界樹の迷宮のイベント実装を担当したプランナーの山本です。
世界樹の迷宮の開発経験としましては、ⅡとⅢに関わっていました。
ちなみにノーラと刻の工房にも参加していました。

さて、先日布団の上にボンカレー(中辛)をぶちまけた私本人についてこれ以上語っても
面白くないでしょうし、ゲームに関するお話を、ネタばれにならない程度にさせて頂きます。

イベント実装を担当したと説明しましたが、ここで言っている『イベント』というのは
初めて宿屋や商店に入った時に「おや、見ない顔だね」といった感じで出迎えてくれたり、
樹海の中を歩いていてお花畑で休んだり、といったような出来事の総称です。

例えばギルドハウスに入った時、以下のような感じでイベントが発生します。

rosa.jpg

今回、ストーリーモードという自分でキャラメイクをしたわけではない
キャラクターたちと冒険するという新しい試みをすることになり、
ゲームのイベントを作る際はいろんなところを見直すことになりました。

もともと今までの世界樹の迷宮のゲーム内のイベントは、
できるだけそのイベントを見るプレイヤーの想像力にお任せするという手法を取っており、
イベントの演出という点に関しては割かし抑え目で作っていました。
世界樹の迷宮ⅢまでにおけるFOEが、もやもやしたオーラのようなものだったという感覚に近いでしょうか。

まず大きな変更点は、一度に画面に登場するキャラクターの数を増やしたということですね。
前作までは基本的に画面の右側に1人~2人までが登場していましたが、
今作では左右に2人ずつの計4人まで出るようになっています。
そうすることによって、今まで以上に大人数で話をする時に
みんなでしゃべっている感じが出るのではないかと考えたからです。

従来だと↓のような感じがほとんどだったのですが、

sirika.jpg


今作では↓のようなことができるようになったのです!

4people.jpg


次に、キャラクターの表情にも喜怒哀楽(で済まないくらい沢山ありますが!)がつき、
更にはボイスまで入りました。
そのおかげで樹海の中での、ちょっとしたミニイベントも彩り豊かなイベントにできたと思います。

例えば主人公がちょっと指にケガを負ってしまった時
フレドリカが心配して尋ねてきます。

worry_001.jpg


そして何と答えるか。今回は真ん中の「大丈夫じゃない」を選んでみます。

worry_002.jpg


そうするとフレドリカは驚き、より一層心配になってこんな表情をしてくれます。
選択肢によって、キャラクターが様々なリアクションをとってくれるので色々選んでみてください!

worry_003.jpg


ここまでに説明した、画面に出てくる人物の増加、キャラの表情、ボイス追加、
それらができるようになって、私の作業も比較にならないほど増大しちゃいましたけどね。
そもそもクラシックモードの作業もあって単純計算で作業量が倍だったのに!
※ちなみに世界樹Ⅲのイベントスクリプトのファイルサイズの総量と比較したところ
 新世界樹の方がちょうど3倍くらいファイルサイズが大きくなっていました。
きちんと内容込みで比較はしておりませんが、それだけたくさんイベントがあるということです!

さて、お話のキリも良いところになりましたので、今回はこの辺りでお開きとさせて頂きます。
まだ少しお話できることもありますので、そんなに間を開けずに更新できればと思います。